不確実性の高い社会で成長する企業とは

CI&T Team

企業が不確実性の高い社会で成長するには
Posted on 10月 21, 2020

この記事の内容

  • 企業の成長を阻むプロセスを逆転させる方法
  • 新しい考え方を確立する方法
  • チャレンジングな企業文化へと変革する方法

 

「近年加速していたデジタル化が、新型コロナウイルスの影響で更に加速しています。それにより、企業の適応能力もこれまでにないほど向上していて、社会的にもレジリエンスが構築されたと言えます。とても面白い時代ですね。」
ブルーノ・ギカルディ、CI&T共同創業者兼社長

 

次々と変化が起こる不確実性の高い今を生き抜くため、多くの伝統的企業が実質的かつ適応性のあるソリューションを模索し始めました。
 

デジタル企業のパイオニアとして、CI&Tは当然のことながら予測不可能な状況にもいち早く対応してきました。そして今、不確実性に直面しても強い軸を持ち続けるには、適応性、柔軟性、コラボレーション、アジャイル手法という基盤の上に構築された組織構造が必要であると自信を持って言えます。
 

「デジタル界では、従来の消費財企業が消費者や消費者データに直接アクセスし、より良い製品や流通戦略を生み出す方法を見つけることは、不確実性が高く予測もできないので、困難でした。そこでCI&Tは近年、そのソリューション構築に注力してきました。私たちは企業をサポートし、ノウハウを伝授するための確固たる基盤を持っています。」
ブルーノ・ギカルディ

 

この記事では、2020年に向けてデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の推進を加速・拡大しようとしている企業に対して、CI&Tが不確実性の高い状況にも適応してきた経験についてご説明します。内容は、当社のCSOであるボブ・ウォルヘイムとCI&Tの共同創業者兼社長のブルーノ・ギカルディのディスカッションで挙げられた考察や経験談が基となっています。今回ブルーノは、今話題の「ニューノーマル」ではなく、社会の変化から生じる「ニューラーニング(新たな学び)」について語りました。

 

既存プロセスの逆転

多くの古き良き伝統企業では、長年にわたり柔軟でスピーディーに業務を進められるIT部門の編成に取り組んできました。そんな企業の主な目標は、新しいアイデアを生み出すことや、市場に製品・サービスを届けるまでの時間をより短くすることでした。同時に、これらの伝統的な企業の組織構造は「古き良き」方法でうまくいっていたのです。社内チームから生まれた新しいアイデアや、顧客の要望から生まれたアイデアは、会社の上層部が精査し、そこで選ばれた数個のアイデアのみが実際に商品化される仕組みになっていました。
 

しかし、今、このような時代遅れのプロセスを踏んでいては、1つの商材を市場に出す前に少なくとも数ヶ月はかかってしまうため、トレンドが既に変わってしまっていたり、競合に先を越されてしまうかもしれません。
 

いま、このプロセスをひっくり返す必要があります。経営にデジタルを取り入れることが、企業の基盤とならなければなりません。企業は、市場投入までのスピードと顧客への価値提供に焦点を当てて、アイデアをの承認基準やプロセス、そのための資金調達方法を変える必要があるのです。
 

「もちろん、全てのアイデアに投資することはできません。投資しても成果が出ないものは、切り捨てましょう。できるだけ多くのアイデアに同時に、でも一つ一つの投資額は小さく投資をします。これは、リスクを軽減させるためです。小さく始めて、芽が出ないようであればすぐに見切りを付けましょう。たった2つのアイデアにたくさんの時間もお金を投資するより、200個の小さなアイデアをコツコツ育てる方が効率的です。そして、うまくいったものには徐々に出資額を増やせばいいのです。」
ブルーノ・ギカルディ

 

ここで重要なのは『実験』。これは、顧客価値創造に向けたソリューションのための仮説を立てるわけでもなく、上層部に市場に製品を出すための許可を取ることでもありません。それは、社員一人一人の自律性を促し、新しいアジャイル手法を取り入れることです。
 

企業は、新しい価値創造に向けた提案や、消費者を通じた仮説検証が自由にでき、そこでの失敗を糧に成功へと持っていくだけの度量を持つ必要があります。本当に消費者に喜ばれる製品を作り上げるためには、消費者を通じた仮説検証が、唯一の効果的な製品開発手段です。
 

「成功は実験から生まれる。だから、色々なことを試してみてください。これが、不確実性の高い社会で成功するただ一つの方法なのです。」
ボブ・ヴォルヘイム

 

「例えばグーグルやフェイスブックを見てみると、彼らは過去10年間に蓄積された製品やサービスの”失敗”を大量にリストアップしています。つまり、有望な人材へのアクセス、テクノロジー、そして私たちユーザーに関する膨大なデータなど、すべてを持っているのです。そして、そんな彼らは、人々が何を求めているかを知っているはずです。すべてを持っておきながら、彼らはまだ”失敗”を続けています。これを踏まえると、デジタルの世界で競争することがいかに困難であるかが分かりますよね。そして、昔から成功を続けている確固たるビジネスであっても、予測不可能性、不確実性の影響を受けるかもしれない、と仮定することが大事だと思います。」
ブルーノ・ギカルディ


 

企業文化を実践推進型に変化させるためには

企業文化を実験推進型に変える必要性は日々高まっていますが、それを実現するまでの道のりは楽ではありません。また、既に染み付いた企業文化を変えるのも大変です。そのためには、少しずつ新しい試みを導入していって、今までよりも良質なパフォーマンスを出していくことしか方法はありません。これは企業全体だけでなく、各チームレベルでも言えることです。
 

事業運営面における、新しい業務プロセスは、チーム全体の作業スピードが改善されなければ評価されません。重要なのは、官僚主義で階層的な障壁を減らし、チームが日々目にする顧客の課題やニーズに対するソリューションを生み出すことができるようにすることです。
 

作業効率化が改善されるにつれて、上層部や他の社員はその価値を理解し、組織変革に向けてより横断的に協業することが可能となるでしょう。
 

「新しいやり方を実践して、今までよりも成果が出せることを証明できれば、自然でサスティナブルに会社の運営方法を変えることができます。しかし、その新しいやり方は現状よりもかなりレベルの高いものでなければなりません。そうでないと、その変化を実現するだけの力を持つことはできません。」
ブルーノ・ギカルディ

 

ブルーノ氏によると、企業文化の変化に関して、特に強調すべき点は、「テクノロジーに関する知識を持った 」リーダーを育成することでだそうです。未来のビジネスリーダーは、新しいデジタルツールとその可能性を良く理解していなければなりません。
 

デジタルの専門家である必要はありませんが、一貫した知識を持ち、常にエグゼクティブ層に新しいものを提案するだけの知識や姿勢は必要です。これは、マーケティング、会計、人事などその企業の運営のために必要なあらゆる分野を理解する必要があるのと同じことです。エグゼグティブ層の人は、自分のスキルや知識を広げ、オープン思考を持ち、継続的に学ぶ姿勢を持つことが大切です。
 

ブルーノは、デジタルオペレーションの不確実性について世界中の企業にアドバイスをしてきた豊富な経験を持っています。そんな彼に、今の社会の将来性について質問すると、心強い回答をくれました。
 

「コントロールできないことは気にしない。そして、自分でコントロールできるものに最善を尽くすことです。その他のことは受け入れてください。何事においても、待っているばかりでは良くない。 自分のポテンシャルを最大限に引き出せるように、全力を尽くしてみてください。」
ブルーノ・ギカルディ

 

 

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