ニューノーマルから学ぶ:生き残るための4つの柱

By CI&T Team

ニューノーマルから学ぶ:生き残るための4つの柱
Posted on 9月 16, 2020

 

 

この記事の内容

  • 不確実性の加速:5年分の変化が2か月で起こる
  • ニューノーマルで生き残るための4つの柱
  • 企業がはじめにすべきこと


 

新型コロナウイルス感染拡大までは、デジタル市場の拡大に伴って起きた、消費パターン、顧客行動、市場ダイナミクスの変化に対応するために、企業のあらゆる分野におけるスピードアップをどう図るかが課題となっていました。スタートアップや、大手デジタル企業が採用した新しいビジネスモデルさえも、デジタルトランスフォーメーション(DX)促進の必要性を感じているような大手企業の確実性を取り入れたものが多くありました。
 

今では、すでに速かった市場の変化がさらに加速し、今日確実だったことも明日には不確実になるような時代になりました。そして市場で生き残るため、多くの企業が今まで成功を収めてきたやり方に基づいて戦略を立てようとしています。しかし、今の現実だけを分析することに囚われてはいけません。その時間を実践してみることに使うのです。今までのやり方に関係なく、まずは消費者ニーズを念頭に、真の顧客中心主義をとることが大切です。

 

「今まで、多くの企業の成功は、主に生産、流通、コミュニケーション分野によるものでした。アフターコロナでは、効果的なエンゲージメントに焦点を当て、顧客体験を理解する必要があります。」

アミン・ヌネス、CI&Tパートナー 

 

新型コロナ感染拡大を受けて、社会の変化を読み取り、理解した上で、新たな顧客ニーズに沿った体験を、正しいタイミングで提供することが企業の役割です。
 

「過去5年間の市場の動きから見ても、それ以上の変化が2ヶ月程で起きるのを目の当たりにしてきました。今や人々はデジタルをあらゆることに使っています。人との関わり、娯楽、仕事。これらの変化はすでに、ニューノーマルとなりつつあるのですが、今後何が私たちの習慣の中に残り、何が消えていくのか、この状況が収まった時何が起きるのか、正確にはわかりません。未来を予測することは非常に難しいのです。この予測不可能性はしばらくの間、私たちに付いて回ることになるでしょうから、それに備える必要があります。」

ソランジュ・ソブラル、CI&Tパートナー
 

では、このスピードと予測不可能性にどのように対処していけばいいのでしょうか。ここから、あなたの企業をより良い道へと導く重要なポイントをご紹介します。

 

 

ニューノーマル時代で生き残るための4つの柱

 

CI&Tのパートナーであるアミンとソランジュは、DX事業を始めた頃からクライアントと共にプロジェクトに取り組み、現在の市場がもたらす数え切れないほどの課題と機会に直面してきました。

 

1 - イノベーション - 企業のDXにおいてまず必要なのは、イノベーションマインドセットを持つことです。そのためには、社員のポテンシャルやコラボレーションを大切にし、アイデアや意見共有を頻繁に行うことで、集団的知性を構築する必要があります。顧客の満足度を高めるサービスを提供するため、新しいものを生み出すための策を導き出すことに大変役に立ちます。

 

「イノベーションは、今やどんな成功ストーリーにも登場します。オリジナリティ、つまり存在しなかったものを創造することが出来るのです。しかしイノベーションを起こすのは簡単なことではなく、消費者・需要側に焦点を当てた戦略の一部となっています。」

アミン・ヌネス

「このコロナ渦から企業が抜け出すための原動力は、この不確実性の高い時代にあってもイノベーションを起こし、迅速に適応する能力です。今、うまくいっている企業の多くは、他の企業が企業内部だけを見て利益とコストだけを気にしていた中、イノベーションに賭けていました。」

ソランジュ・ソブラル

 

 

2 - 変化に強い軸の構築 - イノベーションと同じように、対応スピードが関係しています。レジリエンス(復元力)に加えて、ビジネス上の障壁・失敗に対して、常に学習しながらより強く復帰する能力が必要です。
 

「変化に強い軸の構築は、非常に重要です。失敗をしてもすぐに対応し、学習をし、次の改善に繋げる。この一連の流れを素早く、何度も行うことで企業はより強い軸を作ることが出来ますが、それが出来る環境が作れるかが多くの企業が抱える課題です。」

ソランジュ・ソブラル

 

このような対応スピードと軸の構築は、従来とは異なる企業構造や、”Squads(分隊)”と呼ばれる、様々な分野のプロフェッショナルを集めた、上下関係の少ない多機能チームによる、より協調性のある運用モデルの採用が鍵となります。
 

「チーム内での自律性がなければ、意思決定権が上層部のみに集中していたら、部下への信頼がなければ、充分なスピードは得られません。」 

ソランジュ・ソブラル
 

 

3 - 優先順位付けを学ぶ - 必要なリソースが不足してくると、企業は自然と創造力を使って別の道を探そうとするようになります。それはイノベーションへと繋がり、変化に強い軸を構築するための大きな力となります。

 

常に「リソース不足モード」で機会を見つけることは、当社の主要な基盤の一つであるリーン経営哲学の前提の一つです。リーンでは、お客様にとって本当に重要なものに優先順位をつけ、必要なものだけを生産するという緊張感の中で業務を行います。リーンは常にプロセス、製品、サービスの改善を求め、無駄を最大限に削減することを念頭に置いています。
 

 「社会はリソース不足の時代にあり、今こそ私たちの知性を引き出すチャンスです。企業は今、選択肢を考え、消費者の視点から最も意味のあるものに投資しなければならない状況に置かれています。部門構造や運営モデルを壊して、今までとは違うことをする絶好の機会なのです。」

 ソランジュ・ソブラル 


 

4 - チャンスを見極め、リスクを取る - 不確実性に直面してもなお行動を起こすには、時にはリスクを取ることも必要です。そして、顧客サービスのより良い提供方法を見つけるため、短いサイクルで速く実践を繰り返しましょう

 

「まずは、常に顧客の反応を見ながら、構築、測定、学習を繰り返し、製品・サービス提供を実践してみましょう。部門・役職ごとの壁や、これまでの生産サイクルを壊し、顧客を実験と学習のサイクルの中心に置くオペレーションモデルを作ることが大切なのです。」

ソランジュ・ソブラル

 

会社の軸を拡張することだけに焦点を当てるのではなく、本当に革新すること、賭けをすることに焦点を当て、実験してみる文化を作る必要があります。新しいビジネスモデルで、消費者のお困りごとに解決策をもたらす新しい方法を生み出します。そのためには、取締役会の関与が不可欠です。CEO、シニアリーダーシップ、取締役会は積極的にこの再設計に参加してください。

 

「不確実性への対応がきちんとなされている企業はとても少ないです。普段それについて話し合うこともあまりないし、不確実な状況に直面した時のソリューションを構築する方法もよく分からないのが現状です。しかし、不確実性への対応は必要です。私たちはどのような賭けをしているのか?それは将来的に何をもたらすのか?企業と消費者の両方にメリットがある大胆で面白い目標は?CEOや取締役会が全ての意思決定権持つという体制を変えることが、大きな第一歩となるでしょう。」

アミン・ヌネス


 

DXを促進するには

新しい考え方や行動は、集団的知性の構築を目指し、コラボレーションを重視した新しい職場環境がなくてはなりません。そのためには、部門・役職間の壁をなくし、よりフラットで平等なオペレーションを行うため、リーダー層の準備を整える必要があります。
 

「始め方の秘訣は、まず社員との距離を縮め、より人間味のあるリーダーシップを発揮することです。自分の会社を知性(社員)の集合体として見て、その知性から何を抽出できるかを考えてみてください。社員こそが変化を起こそうとしている人たちなのです。そうすれば、私たちが話した他のすべてのこと(学習サイクル、創造性、リスクを冒す精神など)が自然と身についてくるでしょう。」

ソランジュ・ソブラル

 

これは、企業によってはかなり大変な変革になるかと思います。ですが、企業がニューノーマル時代を生き抜くためには必要不可欠なものです。一度にすべてを行うのではなく、徐々に実践してみてください。リーダー層と社員と共に、DXを推進するための準備を行いましょう。

 

今こそ、DXを起こすときです!イノベーションを起こし、消費者のお困りごとを解決するための仮説を立てましょう。顧客と企業の両方にプラスの影響を与える可能性が高い策に優先順位をつけましょう。そして、これらの解決策実現に一貫して取り組むことができる多様性に富んだ(専門分野、役職、経験等の観点から)なチームを立ち上げ、短期間で構築と検証繰り返し、その都度改善を行います。少しずつ、持続可能な方法で、ゆくゆくは社内全体に広げられると良いですね。

 

「今回お話ししたことは、企業が今まで築いてきたもの全てを変えなければならないということではなく、イノベーションを起こすと同時に、すでに持っている消費者や製品・サービス、関係性を守るための術なのです。そのために、新しい企業のオペレーション方法を持たなければならない場合もあります。どれが結果を出し、牽引力を生み出しているのか?何がボトルネックとなっているのか?別の選択肢を考えた方が良いのか?あくまでも私の経験上ですが、このように戦略における多くの選択肢を持っている企業は、そうでない企業と比べてはるかに大きな可能性を秘めていると感じます。」

アミン・ヌネス

 

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