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レガシーシステムの前にレガシー思考を捨てよう

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CI&T
05/09/2019
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本稿は米国CI&Tの Don’t Throw Out Legacy Systems; Instead Abandon Legacy Thinking の翻訳版です。

「トランスフォーメーション」を考えると、反射的にお金のことが頭に浮かび、高額な予算を考えてしまうものです。また、支出管理を扱う方には、新しい優先事項と、いやになるほどたくさんの財務上の課題とを比較検討する責任があります。そのため、わずか数年前に購入した高額なソフトウェアや機器がデジタルトランスフォーメーションの新興により時代遅れになる、と企業のトップたちが当然のように懸念するのも珍しいことではありません。

 

デジタル変革はレガシーシステムを捨てること?

われわれはその誤解を解きたいと考えています。レガシーシステムとデジタルトランスフォーメーションは矛盾するものではありません。チームが既に一定レベルの専門知識を持っているため、レガシーシステムを残しておくことが理にかなう場合もあるのです。もちろん、金融、保険、ヘルスケア業界などに影響する規制がこれらのシステムを捨てることを事実上不可能にしている場合もあります。

朗報があります。きわめて重大な機能を提供し続ける信頼性の高いITを企業各社が放棄する必要はないのです。代わりに、古いシステムをきちんとした手順で新しい運用方法に同化させてみてください。

 

大事なものは持ち続けよう、新しい思考と共に

秘訣は隠れた効率性を解き明かすこと。コカ・コーラ社フリースタイル事業部でエンジニアリング/技術革新担当バイスプレジデントを務めるThomas Stubbs氏の考え方です。同氏は、コカ・コーラ社は技術導入に階層的アプローチをとっていると述べています。

第1階層:「わたしたちには比較的安定している、基盤となる社内システムがあります。これは急速に技術が変化するものではなく10〜20年は持続します。非常に複雑なものです。これが混乱すると即座に会社の大損害に直結します」

第2階層:「差別化のためのシステムです。これらは、競争力や経費節約でわたしたちが優位に立つために投資を検討する可能性のある技術です。わたしたちは、これらの革新技術の寿命を長くは想定していません。たとえば3年ほどでしょう。しかし、差別化のためのシステムでも、より少ない技術を選び、高度に活用する方が効果的だと思います。」

第3階層:「1つのキャンペーンでしか利用しないような技術を使うこともあります。勝ち抜き方に関してはダーウィン主義に近い考え方を持っています」

と、説いています。

 

如何にレガシービジネスと共存するか

また、「レガシービジネスとは共に進まねばなりません。そうしないと、実際のビジネスのトランスフォーメーションに費やすよりも多くの時間を政治戦争に費やすことになってしまいます」と、高度な情報分析サービスを提供するRELX社の最高技術責任者 (CTO) 兼デジタル製品管理およびプラットフォームサービス担当シニアバイスプレジデントのDarren Person氏は加えています。

 

結局、デジタルへのシフトはレガシーシステムを断念するというよりもレガシーな考え方を捨てるということなのです。トランスフォーメーションが自分たちのビジネスの完全なオーバーホールを意味するのではないかと懸念して、変化に二の足を踏まないでください。

新しい思考を採り入れることで、レガシーシステムが今まで考えていた以上の働きをすることに気がつくかもしれません。