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OKRとCamp by Camp戦略が導くデジタル変革【前編】

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CI&T
05/24/2019
okrs camp by camp

本稿は米国CI&Tの OKRs in a Camp-by-Camp Strategy の翻訳版です。

難題に立ち向かうこと、障害を乗り越え目標を実現することには、どこかワクワクさせられるところがあります。たとえば登山。それは臆病者に出来ることではありません。十分な計画を立て、身体のコンディションを整え、断固とした決意を持つ必要があります。

しかしそれ以上に重要なのは、ステップごとに、そして辿り着いたキャンプごとに自らを適応させ、学んでいくことです。

実は、私たちは登山を比喩にして、組織の中においての難題への取り組み方についてお話しようとしているのです。一言で言えば段階的な Camp by Camp(キャンプ・バイ・キャンプ)戦略を用いることで「目標 (Objectives) と主要な結果 (Key Results) = OKR」を最大限に活用することと説明出来るでしょう。

過去、多くの組織が変革に失敗してきました。新聞を読めば、そのような物語は枚挙に暇がありません。多くの場合、これらの過ちは内外の様々な問題に起因します。しかし、その障害を乗り越えるための鍵となるのは、私たちが失敗から学び、その教訓を未来の変革のイニシアティブとして活かせるような、組織立てられ、構造化された枠組みを持つことなのです。

 

適応力を欠いた既存企業

今の時代、時勢に乗って、企業をその市場の時代性に適応させることの重要性を、おそらくすべての経営責任者たちが知っていることでしょう。組織内に変革を引き起こそうとするとき、彼らは上役たちを集め、慣習的なビジネス経営モデルに頼ろうとします。

例えば、年次での経営戦略会議など、旧来の組織構造に沿った方式を取ってしまうのです。その一体どこがいけないのでしょう。そうやって何十年も仕事をしてきたのに。

このモデルは、年配のリーダーたちが複数年単位でビジネス計画を立てるという、トップダウン式のアプローチで成立しています。しかしこれは、組織トップが全ての問題とその答えを完全に理解していることを前提にしています。

数年に渡るロードマップを達成するために組織が一丸となって働けるよう、経営側は予測される結果に応じてインセンティブを用意します。そこには、実際の市場で起こる出来事に関わらず、ビジネスを前進させるがため、チームがエネルギーを集中させ、特定の仕事に向けて働いてくれるだろう、という希望があります。

しかし、もし新興企業が競争に参入してきたら?消費者の好みが変わってしまったら?さらには、新興技術によって脅威がもたらされる可能性、あるいはチャンスが与えられる可能性もあります。

 

目標(Objective)と主要な結果(Key Results)による問題の克服

CI&Tでは、リーン原則をデジタル領域に応用することを強く提唱しています。短期的なサイクルや計画、実践の中で学んでいくこと、そしてフィードバックを受けて適応していくこと。これらは全てデジタル施策において成功を収めるために必要不可欠な要素です。

急速に変化する市場を考慮するならば、なおさらのこと。とはいっても組織の変革は、一朝一夕に叶えられるものではありません。物事が変わるには、時間がかかります。しかし、不可能ではないのです。

 

組織的思考の変革 - Camp by Camp

例えば、これから登山をすると想定して、マインドセットを変えることについて考えてみましょう。私たちの視線は、山頂に注がれている必要があります。しかし力を尽くすべきは、目前の状況についてです。

例えば登山をする際には、山の上でキャンプをして夜を過ごさなければなりません。ベースキャンプを始まりとして、私たちの一日は、その日どうやって次のキャンプまで辿り着くか、ということを意識してスタートします。一つ目のキャンプに辿り着いたら、そこに至る道程で学んだことを振り返り、二つ目に向かうための準備を整えます。

同時に意識しておかなければならないのは、その時私たちを助けてくれた「成功した戦略」が、必ずしも次回同じ結果をもたらすとは限らない、ということです。その行程は直線ではなく、ジグザグとした道が連なったものであると考えたほうが良いでしょう。それこそが、あなたが物事を学ぶサイクルの、実際の形なのです。

私たちの組織について考えてみましょう。組織全体を一変するというような、大きな野望を目標に掲げてみます。それが私たちの目標 (objective) です。次に自問する必要があります。「今から3ヶ月後、ものごとは一体どのように進展しているだろうか」「目標に近づくためには、何が必要なのだろうか」私たちはキャンプに辿り着くごとに、こうして定期的に自問していかなければなりません。これらの問いこそが、鍵となるのです。

後編へ続きます